魅力ある体育の授業づくりII : 多人数クラスへの対応
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概要
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現在、短期大学において、幼稚園教諭・保育士を養成する学科(科)は大変人気があり、定員より多い学生が在籍している短期大学も数多くある。その状況下で体育の授業を行う際、2クラスに分けて実施したり種目別選択制を導入したりするケースもみられるが、教員数や施設設備等の関係上、多人数のまま実施せざるを得ないケースも多くあるのが実状である。そこで本研究では、東九州短期大学 幼児教育学科1年生72名(男子13名・女子59名)を調査対象とし、体育館(バレーボールコート2面)でソフトバレーボールの授業(90分)を15回実施、5回目と10回目の授業終了時に学生からルール上の問題点やより楽しくプレーするための課題等を挙げてもらい、それらを踏まえた上でルールを改善することで、実践を通して学生が何を得ることができるのかを考えることとした。結果、比較的活発的な幼児教育学科の学生であっても、中には高等学校での体育の授業で植え付けられた"技術"や"運動能力"といった"体育嫌い"を生み出す要因が強く潜在する学生もおり、積極性に欠ける場面も若干見受けられた。しかし、"全員でスポーツを楽しむこと"を授業の目標として前面に打ち出すことで"技術"や"運動能力"を二の次とし、"より楽しくプレーするためには何が必要か"を考えることによって生じた課題を克服することが"技術や運動能力の獲得"につながり、加えてスポーツによる"健康やコミュニケーションの重要性"といった本来の"生涯スポーツの正しい理解"を十分得られたと考えられる。
- 2006-03-20
著者
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