北部九州産シオフキガイ(Mactra veneriformis)の筋肉部分,内臓部分と外套膜・鰓部分の一般成分の周年変化
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概要
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1.福岡県の東部に位置する行橋市蓑島海岸において1992年3月から1993年2月まで毎月採集したシオフキガイの全軟体部を内臓部分(生殖腺,中腸腺,胃,腸),筋肉部分(水管,足,閉殻筋)と外套膜・鰓部分(外套膜,鰓)の3つに分け,一般成分の分析を1年間にわたって行った。2.全軟体部の一般成分の年平均値は,水分82.4%,灰分2.2%,タンパク質13.2%,脂質0.9%,糖質2.6%,グリコーゲン2.2%であった。3.軟体部中,内臓部分の割合は22〜40%である。4月を最高に8月まで減少し,以後11月までほぼ同じ値で推移し,12月から上昇している。筋肉部分の変動は40%から48%とその変動幅は小さいが,外套膜・鰓部分は19%から32%と変動幅はやや大きい。4.一般成分分析の結果より,周年を通じて大きく変動する成分はタンパク質と糖質(グリコーゲン)で,タンパク質と糖質は一方が増加するとき他方は減少する傾向が見られた。糖質含量の多い12月から4月頃が食べ頃と考えられる。終始ご指導とご鞭撻をいただき,また有益なご助言をいただいた本学名誉教授澄川精悟博士に深謝致します。実験に協力してくださった大仁田貴美子様に感謝します。
- 福岡女子大学の論文
- 2006-03-03
著者
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