鹿児島県における黒毛和種育種登録集団の繁殖構造

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
本研究は, 鹿児島県における黒毛和種育種集団について, その繁殖構造の分析を行った.その結果の大要は次のとおりである.1.育種登録集団の平均近交係数は, 初期の1971年〜1976年の間で0.73〜7.24%, また, 1980年〜1982年の間で0.33〜5.61%と評価された.2.それぞれの育種組合内の平均血縁係数は肝属(13.4%)および曽於(18.6%)に於いて高い値を示した.また, 育種登録組合間の平均血縁係数は, 肝属を除く3組合間で高い値を示した(約15%).3.近交係数の分析から, いずれの集団でも(F/F′)は1より小さく評価された.このことから, それぞれの集団内での系統分化は生じていないことが推測された.4.供用された種雄牛をみると, 姶良, 薩摩および曽於育種組合においては宝春, 豊川が多く, 肝属育種組合は第五栄光系の種雄牛を中心に用いられていることが明らかとなった.
鹿児島大学の論文
1988-03-15

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク