根粒菌 Bradyrhizobium japonicum USDA110 の接種方法の違いがダイズ(Glycine max L. Merr.)生産に及ぼす影響
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概要
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根粒菌B.japonicum USDA110の粉衣または菌液による接種の違いが,ダイズ生産に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし,無接種(NI区)区,粉衣区(SI区),菌液区(RI区)の3試験区を設け実験を行った.根粒菌の接種量は,SI区とRI区ともに10^7cells/株であった.土着根粒菌の濃度は約5×10^4cells/g乾土であった.根粒着生数はSI区が他区よりも多く,USDA110の占有率もSI区が高かった.しかし,収量(kg/10a)はRI区で高かった.これは,IS区は接種菌濃度が高く根粒が多く着生しすぎたため,光合成産物が根粒形成との間で競合が起き,初期成育が抑制されたためと考えられる.SI区においては,今回よりも低い接種菌濃度の場合に接種効果が期待されるのではと考えたが,RI区においては,接種菌の占有率が50%に満たなかったことから,より高い濃度で接種することでさらに増収を促せる可能性が考えられた.This object was to clarify the effect of difference of inoculation method of Bradyrhizobium japonicum USDA110 on production of soybean (Glycine max L. Merr.). Three experimental plots were designed, non-inoculation (NI), seed coating inoculation (SI) and rhizobium culture inoculation (RI) plot. In SI and RI of experimental plot, USDA110 was inoculated at the density of 10^7 cells/seed. Density of indigenous rhizobia in this field was about 5X10^4 cells/g soil. Nodule numbers of SI plot was more than NI and SI plot. And occupation ratio of USDA110 in the nodule on soybean plant of SI plot was high. But the yield (kg/10a) of SI plot was lower than that of RI plot. From these results, it was considered that the excessive nodulation in SI plot by the high inoculation density was caused the competition of photosynthate between nodulation and plant growth and initial growth was repressed. It was thought that more low density of rhizobial inoculation in SI plot was more effective on the soybean production, and that higher density of rhizobial inoculation in RI was more effective on that.
- 九州大学の論文
著者
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山川 武夫
九州大学大学院農学研究院
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山川 武夫
九州大学大学院生物資源環境科学府
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福嶋 曜子
九州大学大学院生物資源環境科学府植物資源科学専攻植物栄養学研究室
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福嶋 曜子
九州大学大学院生物資源環境科学府
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山川 武夫
九州大学農学研究院
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