メタン発酵消化液の施用方法の違いが水稲の生育に及ぼす影響
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
The nutritive effect on rice (Oryza satiua,L)growth of two different application of liquid phase of digested organic waste (LPD)was investigated.This study was carried out with a pot experiment in 2005.This LPD was applied on the surface or incorporated into the upper layer of soil.Surface application of LPD decreased tiller number and shoot dry weight.However,there was no significant difference in ear dry weight.The gross recovery rate of applied nitrogen from surface application of LPD was less than that from incorporation of LPD and chemical fertilizer.So the dry matter production efficiency per applied nitrogen was low by surface application of LPD.This suggests that ammonium nitrogen in LPD might be lost through volatilization by the surface application, because LPD was alkaline.From the results, it is concluded that the nutritive effect of LPD is equal to chemical fertilizer when it is incorporated into the soil.有機性廃棄物由来のメタン発酵消化液(発酵液肥)の施用方法の違いが水稲の生育に及ぼす影響を検討するため,水稲のポット栽培試験を実施した.発酵液肥の施用方法は全層施用と表面施用とし,対照として化肥全層区と化肥表面区,および無肥料区を設けた.栽培の結果,液肥全層区は化学肥料を施用した区と同等の生育を示したが,液肥表面区では見かけのN利用率が低く,栄養成長で化学肥料を施用した区に劣った.これは,発酵液肥中のNの約63%を占めるNH4-Nが土壌表面から揮散損失したためであると推察した.
- 2009-02-27
著者
関連論文
- 繊維状竹破砕物と窒素肥料の施用位置がダイズ品種フクユタカの収量と三要素集積に及ぼす影響
- 繊維状竹破砕物のカリ成分とマルチがダイズ品種フクユタカの生育と収量に及ぼす効果
- メタン発酵消化液の施用方法の違いが水稲の生育に及ぼす影響
- 3 メタン発酵液由来の液体肥料の水稲栽培への応用(九州支部講演会(その2),2007年度各支部会)
- 14 メタン発酵液由来の液体肥料の水稲栽培への応用 : (2)液肥の初年度の施用が土壌窒素の無機化に及ぼす影響と収量との関係(ポット試験)(九州支部講演会(その1),2007年度各支部会)
- 13 メタン発酵液由来の液体肥料の水稲栽培への応用 : (1)液肥施用が水稲の生育及び収量に及ぼす初年度の影響(ポット試験)(九州支部講演会(その1),2007年度各支部会)
- 19-18 メタン発酵液由来の液体肥料の水稲栽培への応用 : (4)液肥の連用が水稲の生育、収量と三要素集積に及ぼす影響(ポット試験)(19.肥料および施肥法,2008年度愛知大会)
- 繊維状竹破砕物の表面施用の時期と中耕培土がダイズ品種フクユタカの窒素固定と生産に及ぼす効果
- 19-47 メタン発酵消化液の施用方法の違いが水稲の生育と窒素利用率、および消化液施用土壌からのアンモニア揮散に及ぼす影響(19.肥料および施肥法,2009年度京都大会)
- ダイズの根毛の変形に及ぼす親和性の異なる根粒菌株接種の影響
- 6 地域廃棄有機物を使ったメタン発酵液肥の水稲に対する有効性(九州支部講演会(その2),2006年度各支部会)
- 12 窒素固定エンドファイトへのGFP (緑色蛍光タンパク質) 遺伝子の導入法の検討(九州支部春季講演会, 2005年度各支部会講演要旨)
- 8-10 ダイズ根粒菌 Sinorhizobium fredii の16S-23S rDNA ITS領域の多様性(8. 共生, 2006年度秋田大会講演要旨)
- 8-9 南西諸島における土着ダイズ根粒菌の分布解析(8. 共生, 2006年度秋田大会講演要旨)
- 4 繊維状竹破砕物中のカリがダイズ品種フクユタカの生育と収量に及ぼす効果(九州支部講演会(その1),2008年度各支部会)
- P-28 ダイズにおける葉の老化と葉内窒素および可溶性タンパク質含量の変化との関係
- 8-6 ベトナムのアルカリ土壌に生息する土着ダイズ根粒菌の系統分類と諸性質について(8.共生,日本土壌肥料学会 2005年度大会講演要旨集)
- 登熟温度がダイズのイソフラボン含有率の推移に及ぼす影響
- ダイズ種子中のイソフラボン含有率の品種・収穫年度による差異
- 19-2 Nitrogen dynamics in paddy soil as influenced by manure and fertilizer application
- 19-20 Differences in rice production and nitrogen availability in paddy soils amended with organic manures as nitrogen sources
- 12 奨励品種フクユタカに親和性の高い根粒菌の分離と根粒形成(九州支部講演会(その1),2006年度各支部会)
- PB-20 土壌中におけるダイズ根分解に関与する微生物群集構造の変動(群集構造解析,ポスターセッションB,ポスター発表)
- 16 B. japonicum Is-1の根粒形成変異株のTn5挿入部位の決定(九州支部講演会(その1),日本土壌肥料学会 支部講演会講演要旨集 2005年度)
- 8-8 ダイズ品種フクユタカに親和性の高い根粒菌の分離とその特徴(8.共生,日本土壌肥料学会 2005年度大会講演要旨集)
- ダイズ根粒菌とRj遺伝子保有ダイズ品種との親和性の評価 : 土着の Bradyrhizobiun 菌株とUSDA110菌株との比較(九州支部春季講演会, 日本土壌肥料学会支部講演会講演要旨集2004年度)
- イネ科植物と非マメ科双子葉植物の根におけるアンモニウム供与時のアミド合成(10. 植物の代謝, 2004年度大会講演要旨集)
- 15 ダイズ種子イソフラボンの精製と収穫年度による含量の違い(九州支部講演会(その1),日本土壌肥料学会 支部講演会講演要旨集 2005年度)
- 登熟温度がダイズ種子イソフラボンの含量に及ぼす影響(12. 農産物の品質・成分, 2004年度大会講演要旨集)
- 8-20 ダイズの根粒形成および窒素固定に及ぼすコバルト施用の影響(8.共生)
- 19-45 タン発酵消化液中の三要素(N、P、K)利用率と施肥Nの拡散(19.肥料および施肥法,2009年度京都大会)
- 15-6 The effects of organic manures on rice production and nitrogen availability in paddy soil
- 23-3 水稲用水としての下水二次処理水 : 調製した用水中のNH_4-NとNO_3-Nのポット栽培水稲による利用(23.地域環境)
- Irrigation of Secondary Sewage Effluent:Salinity and Nitrogen Effects on Growth and Nitrogen Fixation of Nodulated and Non-nodulated Soybeans.
- 10-9 エンドウおよびダイズ根における化合態窒素の同化に必要な炭素骨格(10.植物の代謝,日本土壌肥料学会 2005年度大会講演要旨集)
- ダイズの根粒形成および生理活性に及ぼす湛水処理の影響の品種間差異
- 5 繊維状竹材の表面施用がダイズの窒素固定と収量に及ぼす効果(九州支部講演会(その2),2006年度各支部会)
- ダイズの発芽種子の根毛を良好に発生させるための培養条件と根毛分離(日本土壌肥料学会2005年度大会プログラム)
- 10-4 植物における亜硝酸耐性と亜硝酸同化能の関係(10. 植物の代謝, 2006年度秋田大会講演要旨)
- 根粒菌 Bradyrhizobium japonicum USDA110 の接種方法の違いがダイズ(Glycine max L. Merr.)生産に及ぼす影響
- ダイズイソフラボンのHPLCでの分離・精製と定量方法
- 19-7 メタン発酵消化液と稲わらの混合施用が水稲の生育と収量に及ぼす影響(19.肥料および施肥法,2010年度北海道大会)
- 9-42 亜リン酸の土壌施肥または葉面散布が水稲の生育および収量に及ぼす影響(9.植物の無機栄養,2008年度愛知大会)
- 8-18 Isolation and identification of root nodulating bacteria from three cowpea (Vigna ungiculata L. Walp.) cultivars
- 12 イネ科作物のアンモニウム耐性(九州支部講演会(その2),2006年度各支部会)
- 10-2 双子葉植物のアンモニウム同化産物の輸送形態とアンモニウム耐性(10. 植物の代謝, 2006年度秋田大会講演要旨)
- ダイズ品種 Peking の窒素栄養特性(九州支部秋季講演会, 日本土壌肥料学会支部講演会講演要旨集2004年度)
- 7 農業における竹材の利用 : 繊維状竹材粉末施用ダイズの施肥窒素利用(九州支部秋季講演会, 2005年度各支部会講演要旨)
- P8-9 優良根粒菌 Bradyrhizobium japonicum USDA110の接種方法の違いがダイズ生産に及ぼす影響(8. 共生, 2006年度秋田大会講演要旨)
- 1, 4-cineole 処理したコムギとトマト根におけるアンモニウム同化(九州支部秋季講演会, 日本土壌肥料学会支部講演会講演要旨集2004年度)
- 農業における竹材の利用 : 竹材粉末施用ダイズの収量とN, P, Kの集積(20. 土壌改良資材, 2004年度大会講演要旨集)
- Rj遺伝子保有ダイズ品種との品種特異性を決定する根粒菌遺伝子 : B. japonicum Is-1の根粒形成変異株のTn5挿入断片のクローニング(8. 共生, 2004年度大会講演要旨集)
- 根粒菌Bradyrhizobium japonicum USDA 110の接種方法および接種菌濃度の違いがダイズ(Glycine max L. Merr.)生産に及ぼす影響
- 19-42 亜臨界水による牛肉骨粉処理物の肥料としての再資源化(19.肥料および施肥法)
- 19-19 重窒素を利用したメタン発酵消化液と稲わら連用時の窒素の残効(19.肥料および施肥法)
- 9-31 亜硝酸の吸収・同化能での植物種間差(9.植物の多量栄養素)
- 生物窒素固定の農業における実用性(1)Rj遺伝子保有ダイズ品種による根粒菌株の選択と根粒形成
- 水稲のポット栽培によるメタン発酵消化液の肥料特性の評価
- 水稲の穂数予測重回帰モデル
- 16 筍の加工で生じる有機質廃棄物の有効利用に関する研究 : 竹堆肥としての利用特性に関して(九州支部秋季講演会,2011年度各支部会)
- 15 筍の加工で生じる有機質廃棄物の利用に関する研究 : 竹液肥としての利用特性に関して(九州支部秋季講演会,2011年度各支部会)