根粒菌Bradyrhizobium japonicum USDA 110の接種方法および接種菌濃度の違いがダイズ(Glycine max L. Merr.)生産に及ぼす影響

元データ 2007-10-05

概要

有用根粒菌は根粒形成に対する競合力が土着の根粒菌に比べて弱いため,種子接種しても根粒の占有率が低くなることが知られている.本実験は根粒菌B. japonicum USDA 110の接種方法および接種菌濃度の違いが,ダイズ生産に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.試験区は根粒菌を接種しない無接種区(NI区)と,種子表面に根粒菌を1粒当たり10^5 cells (SI5区)と10^7 cells (SI7区)の濃度で紛衣接種する区,1粒当たり10^7 cells (PI7区)と10^9 cells (PI9区)の濃度の根粒菌液を浸み込ませたBM2を作土層にすき込んで接種する区の5試験区を設けた.接種後の作土層中の菌濃度はPI7,PI9区それぞれ1.7×10^3,1.7×10^5 cells g^<-1>乾土と推察した.実験の結果,SI5,SI7,PI9区でセロタイプUSDA 110の占有率が有意に高く,固定された窒素が莢と種子へ多く分配が促され,その結果として収量(gm^<-2>)が増加したと推察した.種子接種については,接種菌濃度の増加による影響が認められなかったため,1粒当たり10^5 cellsの濃度で接種効果があることが分かった.また,PI9区の結果より,根粒形成に対する土着根粒菌との競合において,BM2を媒体とした作土層への接種(1.7×10^5 cells g^<-1>乾土)も有効であることが分かった.

著者

山川 武夫 九州大学大学院農学研究院
山川 武夫 九州大学大学院生物資源環境科学府
福嶋 曜子 九州大学大学院生物資源環境科学府植物資源科学専攻植物栄養学研究室
福嶋 曜子 九州大学大学院生物資源環境科学府
山川 武夫 九州大学農学研究院

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