水稲,トウモロコシ,コムギ幼植物切断根による重炭酸の吸収および同化作用

元データ 1985-08-05 社団法人日本土壌肥料学会

概要

経根的吸収同化能力の種間差と重炭酸濃度のそれに対する影響を知る目的の一環として,水稲,トウモロコシ,コムギの幼植物の切断根を用い,^<14>Cトレーサー法により切断根による炭酸の呼吸速度・同化速度を求めて,それらの初速度の切断根の呼吸速度に対する比率から吸収同化能力の比較を行った.その結果,同化の初速度は,水稲が最も大きく,コムギ,トウモロコシは水稲の14〜30%を示し,重炭酸濃度の影響はほとんど認められなかった.吸収の初速度は,水稲が最も大きく,次いでトウモロコシ,コムギであり,おのおの水稲の30〜78%,16〜21%であった.高濃度(50mM)のNaHCO_3の添加でそれより以下の添加と比較しかなり高い値を示す以外ほとんど重炭酸濃度の影響は認められなかった.同化能力・吸収能力とも水稲が最も高く,トウモロコシの同化能力は水稲の17〜29%,吸収能力は水稲の31〜80%であり,コムギの場合,同化能力は水稲の16〜38%,吸収能力は水稲の24〜66%であった.重炭酸濃度の同化能力に対する影響はほとんど認められず,吸収能力に対する影響も,高濃度(50mM)のNaHCO_3添加より低濃度域ではほとんど認められず,この場合のみ,呼吸により放出される以上の炭酸が吸収された.

著者

山川 武夫 九大・農
山田 芳雄 九州大学農学部
山田 芳雄 前ipsa計画チームリーダー
山川 武夫 九州大学農学部
山田 芳雄 九大農学部
山川 武夫 九州大学農学研究院

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