可聴音波を用いたAHによる遮蔽物の検出と距離推定法(立体音響・音場制御/一般)
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概要
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本研究では、可聴域の音波の回折現象を利用してオクルージョン問題における遮蔽された物体の検出とその距離を計測する手法について報告する。まず可聴域音波を使用した場合の距離計測の性能について調査した。計測手法は基本的に超音波距離計測で用いられるTOF法に基づいた相互相関法を用いた。次に2物体を同軸かつ正面に配置した場合の同手法による同時距離推定を検証した。その問題点として背後の物体からの反射波信号のSNRが小さいというものがあった。そこで背後の物体からの反射波を強調して獲得するために、3次元音場解析法であるAH法を適用した。その結果背後物体からの反射信号のSNRの増加を可能にした。本手法は奥行き1.2mの範囲において同サイズの2物体に対して有効であり、その距離推定精度は正面の物体には3cm程度、背後の物体には6cm程度であった。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-09-22
著者
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