在宅の高齢障害者における福祉用具の利用に関する研究動向と今後の課題

スポンサーリンク

概要

論文の詳細を見る
本研究では、これまでの福祉用具に関する研究について、福祉用具の利用の有無に関連する要因の研究、及び、福祉用具の利用が及ぼす影響に関する研究の2つに大別した上で概観し、福祉用具に関する研究の今後の方向性を考察することを目的とした。得られた結果は以下の二点に集約された。第一は、福祉用具の利用の有無に関連する要因に関する研究では、利用者の要因、環境の要因と福祉用具の利用の有無との関連を明らかにし、その上で、包括的な福祉用具の利用モデルが構築されつつあるということである。第二は、福祉用具を利用した結果を測定する尺度に関する研究では、PIADSやQUESTなど、利用者の主観的な満足感に焦点を当てた尺度が開発されつつあるということである。得られた結果より、今後は、福祉用具を利用した後の要因、つまり、継続的な福祉用具の利用、あるいは新たな福祉用具の利用に対してどのような要因が関連しているのかについての詳細な検討が必要であると思われる。
東北文化学園大学の論文
2004-03-31

著者

関連論文

もっと見る

スポンサーリンク