Parkinson病における加齢の影響 : 神経病理学的加齢性変化の検討
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概要
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近年,Parkinson 病(Parkinson disease: PD)における認知機能障害,知的機能障害が少なくないことが報告論議されている。我々はこの認知機能障害,知的機能障害の発症基盤に神経病理学的変化が存在するものと仮定し,加齢促進因子の有無について神経病理学的検討を行った。神経病理学的加齢の変化はAlzheimer型痴呆の病理学的変化(Alzheimer-type pathology: ATP)である神経原線維変化と老人斑を指標とした。対象は臨床的に特発性PDと診断され,神経病理学的にもPDと診断された13症例を用いた。対照は神経疾患以外で死亡した症例を無作為に抽出した。結果はPD群と対照群において神経細胞の脱落,ATPによる神経病理学的加齢性変化の出現に明らかな差は認められず,PDの発症や羅患による神経病理学的加齢性変化の促進現象は証明し得なかった。したがって,PDにおける認知機能障害,知的機能障害の発症基盤には神経病理学的な加齢の促進の事実はないといえる。
- 北里大学の論文
- 2002-04-30
著者
-
坂井 文彦
北里大学医学部神経内科学
-
柳下 三郎
神奈川リハビリテーションセンター 病理
-
長谷川 一子
国立相模原病院神経内科
-
柳下 三郎
神奈川県総合リハビリセンター病理
-
梁 正淵
北里大学医学部神経内科
-
柳下 三郎
神奈川リハビリテーション病院病理学
-
柳下 三郎
東京都医学研究機構東京都神経科学総合研究所 神経病理学研究部門
-
柳下 三郎
神奈川県総合リハビリテーションセンター
-
古和 久幸
北里学園
-
長谷川 一子
独立行政法人国立病院機構相模原病院神経内科
-
長谷川 一子
国立相模原病院
-
古和 久幸
北里大学
-
古和 久幸
北里大学医学部(神経内科学)
-
坂井 文彦
東芝林間病院神経内科
-
坂井 文彦
北里大学医学部
-
柳下 三郎
神奈川リハビリテーション病院病理部
-
柳下 三郎
神奈川リハビリテーション病院研究部
-
梁 正淵
北里大学医学部・内科学
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