脊髄小脳変性症患者の歩行分析 : 大型床反力板を用いた力学的・時間的因子の検討
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概要
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脊髄小脳変性症(SCD)の歩行状態を定量的に評価する目的で,大型床反力板を用いた詳細な歩行分析を行い,歩行各因子と臨床重症度との関連性,正常対照群と比較検討した。対象はSCD13例(重症度I〜III度)と正常対照3例。床反力板による歩行計測で力学的因子と時間的因子を検討した。SCDの重症度と最も強い関連性を認めたのは両脚支持期時間率で,重症群ほど有意な増大が見られた(p<0.05)。床反力左右成分変動量,両脚支持期時間変動量は重症群ほど増大する傾向にあった。遊脚期時間変動量は正常群では少ないが,SCDでは軽症群ほど変動量が大きく,重症化に伴い減少傾向が見られた。床反力鉛直成分変動量,歩行周期変動量は正常群に比較しSCDでは全般に増大する傾向が見られた。両脚支持期時間率は病期をよく反映することから,歩行状態の変化をとらえる指標として有用であり,各重症度ごとの治療指針やリハビリテーションの方法,歩行機能の予後の検討に応用可能と考えた。
- 北里大学の論文
- 2003-04-30
著者
-
坂井 文彦
北里大学医学部神経内科学
-
荻野 美恵子
北里大学神経内科
-
荻野 美恵子
北里大学医学部神経内科学
-
長谷川 一子
国立相模原病院神経内科
-
古澤 英明
神奈川県立さがみ緑風園
-
古沢 英明
北里大学医学部・内科学
-
三富 哲郎
国際親善病院神経内科
-
古和 久幸
北里学園
-
長谷川 一子
独立行政法人国立病院機構相模原病院神経内科
-
長谷川 一子
国立相模原病院
-
古和 久幸
北里大学
-
坂井 文彦
北里大学東病院神経内科
-
坂井 文彦
東芝林間病院神経内科
-
坂井 文彦
北里大学医学部
-
坂井 文彦
北里大学 医療衛生
-
坂井 文彦
北里大 医 神経内科学
-
荻野 美恵子
北里大学医学部附属東病院 リハビリテーション部
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