人工草地および野草地における植物型の特徴および放牧牛による選択性(投稿論文, 研究報告)
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概要
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本報では, 多様な植生下における放牧牛の選択採食の実態をバイトレベルで明らかにするため, 人工草地および野草地における植生の特徴 (出現頻度または被度, および草高または樹高) および牛の採食行動 (各植物種のバイト数) を調べた。また植生については, 各植物種の葉の形, 葉の付き方および葉部が存在する高さをもとに6つの植物型に分類し, それらの牛による選択性について検討した。人工草地では, 短草型単子葉植物が出現頻度で全体の70%, 牛のバイト数で89.2%を占め, いずれも半分以上はハルガヤおよびスゲ類であった。野草地では, 草高または樹高の異なるすべての植物型が存在し, 牛は長草型イネ科草本のススキを中心に多様な植物型を採食した。つまり, 多様な植生下で牛が主に採食した植物型は, 植生の種組成に応じて異なった。これらの養分摂取の解明には, 各植物型で草冠または樹冠構造とバイトレベルの行動との関係を知る必要がある。
- 東北大学の論文
- 2003-12-27
著者
-
小倉 振一郎
東北大学
-
菅原 和夫
東北大学大学院農学研究科環境修復生態学・陸圏修復生態学
-
菅原 和夫
東北大農
-
菅原 和夫
東北大学大学院農学研究科
-
高橋 友継
(現)東京大学大学院農学生命科学研究科高等動物教育研究センター・附属牧場
-
小倉 振一郎
東北大学大学院農学研究科応用生命科学専攻
-
小倉 振一郎
(現)宮崎大・農
-
高橋 友継
東北大学大学院農学研究科応用生命科学専攻
-
小倉 振一郎
東北大学大学院農学研究科
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