男性保育士として仕事を続ける : 在学生・卒業生・現役男性保育士のワークショップ

概要

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本報告は,2005年1月に学生の授業成果報告と地域交流を目的として開催された「第3回奈良佐保短期大学学生展」で,著者が企画したワークショップ「男性保育者の妄想と現実」の全容を記録したものである.本学は奈良県で男子学生を受け入れる数少ない保育士養成校であり,男子学生は全体の4割を占める.しかし,奈良県の男性保育士の比率は保育士全体の2%にすぎず,男性を社会に送り出す保育士養成校としては課題も多い.また本学は男女共学になって4年目であり,卒業生や在学生は就職や職業継続について悩みを多く抱えている.保育者養成校としてよりよい子育て環境を整えるために,まずは人材を育成し,職業継続を促すことが重要である.本ワークショップは,保育士養成校は在学生や卒業生に対して,保育士として長く働く先輩の姿を見,話を聞く機会を与える必要があるという視点から企画された.ワークショップでは現役の学外男性保育士(大阪男性保育者連絡会),在学生および卒業生との間で活発な議論が展開された.
奈良佐保短期大学の論文