末梢循環障害による切断の推移と特徴

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概要

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四肢の切断原因は、外傷・悪性腫瘍・末梢循環障害の3つに大別される。近年、患肢温存・化学療法の進歩により悪性腫瘍による切断は減少を示し、末梢循環障害による切断は増加を示すという報告がある。これらの報告を詳細に分析するため、A大学医学部附属病院における1968年から現在までの切断者の動向を調査し、末梢循環障害による切断の推移とその特徴、理学療法留意点、本義足作成期間の変化を調査した。対象者はA大学医学部附属病院で末梢循環障害により切断した45名(47肢)、年齢は22歳〜85歳(平均52.3歳)であった。方法は末梢循環障害による切断の疾患内訳、切断時年度別件数、切断時年齢別件数、本義足作成までの期間、使用ソケットの変遷等を診療記録により調査した。末梢循環障害による切断は1980年代より急激に増加し、それに伴い切断者の高齢化が進んでいる。また末梢循環障害による切断では、本義足完成までの期間が平均7ヶ月であった。
埼玉県立大学の論文
2002-08-01

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