把持筋力計を用いた検者間の比較について : 経験者と学生との比較

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概要

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把持筋力計を用いた筋力評価は、一定以上の経験年数や技能を有する検者において、その信頼性は比較的高いと言われている。今回、理学療法学科学生と理学療法士が把持筋力計を使用した筋力測定における検者間の信頼性について検討した。対象は、若年健常女性10名の学生であった。把持筋力計を使用し、左右の肩関節屈曲筋力、肘関節屈曲筋力を測定した。検者の固定方法としては、EE法、EF法の2種類の方法にて測定した。解析データは、測定誤差および最大筋出力値とした。今回は技能が未熟と思われる理学療法学科2名の学生を検者B・Cとし、理学療法士1名を検者Aとして測定を行った。結果、測定誤差の比較は、検者A・Cともに測定誤差35%前後であった。また、最大筋出力値をみると理学療法士である検者Aがやや勝っていた。今後さらに学生が臨床の場において把持筋力計測定の信頼性を高められれば理学療法士と同等の測定が行えることが伺えた。
埼玉県立大学の論文
2004-07-01

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