等速性脚筋力と等速性膝・股伸展筋力との関係

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概要

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等速性脚筋力は、膝・股関節同時伸展により上半身を挙上する下肢筋力の指標として検討されている。本研究の目的は、速度の違いによる脚伸展筋力の筋力発揮特性を明らかにすることと、等速性脚筋力と等速性膝・股伸展筋力との関係を検討することとした。対象は18〜21歳の健常女性9名とし、右等速性脚筋力、右等速性膝・股伸展筋力を各々、角速度30・60・90・120・180°/secで測定した。その結果、運動速度が速くなるほど等速性脚筋力は低下した。しかし、5通りの速度では60°/sec以内の幅であれば差がないことが明らかとなった。また、中速から高速にかけての等速性脚筋力では、膝伸展筋力が主に関係し、高速ではさらに股伸展筋力が関係することが示唆された。したがって、素早い立ち上がり動作などにおける下肢筋力を評価する際には、膝伸展筋力のみを指標とするよりは、等速性脚筋力を指標とする方が有用と考えられた。
埼玉県立大学の論文
2002-08-01

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