公共施設で働く知的障害者の集団づくり:清掃作業の休憩時間における実践
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概要
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筆者は、5名の中度および軽度の成人男性知的障害者に対して就労支援や自立支援を目的として、公共施設の清掃作業指導を行っている。以前、作業合間の休憩時間は、各自がぼんやりしたり、独り言を言って過ごしていた。筆者は、各々が会話を楽しみ、他者とコミュニケーションを深めていってほしいと考え、実践1として筆者が話し相手になり個人に対して働きかけを行った。しかし、結果的に、筆者からの一方的な話しかけに終わる、話題が広がらないなど、思うような効果を上げることができなかった。そこで実践2では、個人が興味や関心を持っている話題を皆で共有できるよう仲間全体に働きかけた。その結果、興味関心のある話題が媒介となって個人間で会話が成立し、最終的には全員で会話を楽しめるようになった。そして、ばらばらだった個人間に小集団としてのまとまりが生じ、その集団内で個人にも望ましい変化が認められた。
著者
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