ブタのインターロイキン4に対するモノクローナル抗体の作製(臨床病理学)
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概要
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ブタにおけるTh細胞の分類およびその機能解析, さらには産生サイトカインの定量法確立の一助とすることを目的に, 組み換えブタIL-4(pIL-4)を大腸菌発現系において発現・精製し, これを免疫原に用いて抗pIL-4モノクローナル抗体の作製を行った.その結果, 最終的に6クローンの抗pIL-4抗体陽性ハイブリドーマが得られ, これらのハイブリドーマから産生されるモノクローナル抗体の免疫グロブリンのクラスはIgG1が5クローン, IgG2bが1クローンであった.得られたモノクローナル抗体を用いてイムノブロット解析を行ったところ, これらのモノクローナル抗体全ては大腸菌で発現させたTrx-pIL-4ならびにバキュロウイルス昆虫細胞発現組み換えpIL-4を特異的に認識することが明らかとなった.さらに今回得られた6クローンのモノクローナル抗体がそれぞれ異なるエピトープを認識するかどうかを競合ELISA法により解析したところ, 6クローン中4クローンのモノクローナル抗体が競合せず, 異なるエピトープを認識していることが明らかとなった.本研究で得られたモノクローナル抗体は, ブタにおけるIL-4測定系の確立を可能にするばかりでなく, 基礎免疫学研究においても非常に有用なものになると考えられる.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 2005-05-25
著者
-
加藤 大智
山口大・獣医衛生
-
岩田 祐之
山口大・獣医衛生
-
加藤 大智
山口大学農学部獣医衛生学研究室
-
岩田 祐之
山口大学農学部獣医衛生学研究室
-
岩田 祐之
山口大学農学部家畜衛生学教室
-
Iwata H
Yamaguchi Univ. Yamaguchi Jpn
-
橋本 知実
山口大学農学部家畜衛生学教室
-
石倉 洋司
山口大学農学部家畜衛生学教室
-
西村 順裕
山口大学農学部家畜衛生学教室
-
Iwata Hiroyuki
Yamaguchi Univ. Yamaguchi
-
西村 順裕
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医微生物学教室:国立感染症研究所ウイルス第二部
-
Inokuma Hisashi
Laboratory Of Veterinary Internal Medicine Faculty Of Agriculture Yamaguchi University
-
岩田 祐之
山口大学農学部
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