大腸菌および昆虫細胞における牛の組換えL-セレクチンの発現
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概要
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牛のL-セレクチンの機能解析を目的として, 大腸菌および昆虫細胞系を用いて組換えL-セレクチン蛋白質を発現させた. 大腸菌発現では, pGEXベクターを用いてL-セレクチンとグルタチオンS-トランスフェラーゼとの融合蛋白質を構築した. SDS-PAGE解析では, 組換え蛋白質は可溶性画分には認められず不溶性画分に認められ, その分子量は約60kDaであった. また, この融合蛋白質は抗CD62Lモノクローナル抗体を用いたimmunoblot分析で検出可能であった. 組換えバキュロウイルスー昆虫細胞系における発現では, SDS-PAGEではL-selectin特異的なバンドがみられなかったが, 抗CD62Lモノクローナル抗体を用いたimmunobl0t解析により検出可能であった. さらに, 同抗体を用いた間接蛍光抗体法によりSf9細胞表面に効率良く発現されていることが確認され, フローサイトメトリー分析では牛の末梢血単核球の約66%がL-セレクチン陽性であり, 組換えバキュロウイルス感染Sf9細胞の大部分に特異蛍光がみられた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1999-03-25
著者
-
岩田 祐之
山口大・獣医衛生
-
岩田 祐之
山口大学農学部獣医衛生学研究室
-
井上 武
山口大学農学部家畜衛生学教室
-
鹿島 毅之
山口大学農学部家畜衛生学講座
-
長谷川 温彦
山口大学農学部家畜衛生学教室
-
岩田 祐之
山口大学農学部家畜衛生学教室
-
Iwata H
Yamaguchi Univ. Yamaguchi Jpn
-
Iwata Hiroyuki
Yamaguchi Univ. Yamaguchi
-
Inokuma Hisashi
Laboratory Of Veterinary Internal Medicine Faculty Of Agriculture Yamaguchi University
-
Inoue Takeshi
Department Of Veterinary Hygiene Faculty Of Agriculture Yamaguchi University
-
岩田 祐之
山口大学農学部
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