豚腸管膜リンパ節細胞におけるIL-2活性
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概要
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豚のインターロイキン2(IL-2)活性をマウスIL-2依存性細胞株(CTLL-2)を用いてMTT比色定量法により測定した. PHAで刺激した豚の腸管膜リンパ節(MLN)細胞の培養上清中にはCTLL-2細胞を濃度依存性に増殖させるIL-2活性が認められた. また, 1〜2×10^7 cells/mlのMLN細胞を20から40μg/mlのPHAで刺激した場合に最大のIL-2活性が得られた. これらの培養条件に基づいてMLN細胞の大量培養を試みたところ, 豚IL-2活性は刺激後4時間目から検出され, 16時間後まで急速に上昇し, 約20時間で最大となった. この培養上清を濃縮した後, Sephacryl S-200ゲル濾過法により豚IL-2を部分精製した. IL-2活性は分子量20-40 kDの分画にみられ, その分子量は約32kDと推定された. また, 豚IL-2は等電点約5.3で, 酸(pH3.2), アルカリ(pH10.5), 4Mおよび8M尿素, トリプシンならびに70℃の熱処理に対し, 感受性であった. これらの物理化学的性状はヒト, マウスおよび猫IL-2と類似していた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1993-10-15
著者
-
岩田 祐之
山口大・獣医衛生
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岩田 祐之
山口大学農学部獣医衛生学研究室
-
井上 武
山口大学農学部家畜衛生学教室
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岩田 祐之
山口大学農学部家畜衛生学教室
-
高柳 恭子
山口大学農学部獣医学科家畜衛生学教室
-
Iwata H
Yamaguchi Univ. Yamaguchi Jpn
-
上田 竜夫
山口大学農学部獣医学科家畜衛生学教室
-
和田 睦美
山口大学農学部獣医学科家畜衛生学教室
-
Iwata Hiroyuki
Yamaguchi Univ. Yamaguchi
-
Inoue Takeshi
Department Of Veterinary Hygiene Faculty Of Agriculture Yamaguchi University
-
岩田 祐之
山口大学農学部
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