保菌犬の消化管およびリンパ節におけるサルモネラの体内分布
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Apparently healthy stray dogs were examined for salmonellae. The organisms were isolated frequently from the caecum, colon and ileum with the number from 10^2 to 10^6/100 g. Of 27 carriers examined for distribution of the organisms in the ileal, caecal and colic segments, 15 cases harboured the organisms in the content and mucosa of all the segments, and the remaining 12 only in the content and/or mucosa of some segments. In the former animals, the mucosa of the most neibouring segments to the ostium ileocaecocolicum harboured the highest number of the organisms. The jejunal lymph node gave the highest positivity among the lymph nodes and harboured 10^2 to 10^6/100 g organisms. The gastric and duodenal lymph nodes had 10^2 to 10^7/100 g organisms, though the recovery rate was rather low. The organisms were recovered rarely from the liver and spleen, but not from the gall bladder and bile. Almost all the carriers excreted not a few number of the organisms in the feces for a certain period, and the animals observed for a long term shed the same serotype for 2 to 3 months or more. It is suggested that the organisms localize and multiply in the digestive tract of dog carriers, especially in the mucosae of adjacent parts to the ostium ileocaecocolicum.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1976-06-25
著者
関連論文
- 〔II〕食肉の鑑別について, 特に生物学的方法(食品の真贋判定方法 : 第11回日本薬学会関東支部大会)
- 分離精製した抗アルブミン抗体を用いて行う食肉の血清学的肉種鑑別法
- 交差反応性の強い抗-血清アルブミン抗血清を用いて行う種属特異的な食肉の血清学的動物種鑑別法
- 食肉の血清学的肉種鑑別用肉抽出液の血清アルブミン含量
- メンヨウおよびヤギにおけるトキソプラズマ不顕性感染について
- 246 不顕性感染豚におけるトキソプラズマの体内分布 (公衆衛生学分科会)(第69回日本獣医学会)
- 245 めん羊におけるトキソプラズマ不顕性感染について (公衆衛生学分科会)(第69回日本獣医学会)
- モルモットの溶連菌症 : V. 菌と動物との結びつきの機序について
- 豚におけるトキソプラズマ不顕性感染発生率の減少について
- ブタのトキソプラズマ不顕性感染について
- ブタのサルモネラ保菌について
- 160 不顕性感染豚におけるトキソプラズマの体内分布,特に有病変豚について(公衆衛生学分科会)(第71回日本獣医学会記事)
- 251 豚におけるサルモネラ保菌について (公衆衛生学分科会)(第69回日本獣医学会)
- 日本獣医師会雑誌発刊50年記念座談会
- 豚の消化管内細菌叢に関する研究 : III. クロレラ発酵飼料の給与による糞便細菌叢の変動
- 豚の消化管内細菌叢に関する研究 : II. 抗生物質投与の影響について
- 157 保菌犬におけるサルモネラの体内分布(公衆衛生学分科会)(第71回日本獣医学会記事)
- ケージ内同居感染マウスおよびその出生子におけるセンダイウイルスの病原性
- Mycoplasma pulmonis 感染の感受性におけるマウス系統差
- 252 食用鶏卵の細菌叢について (第61回日本獣医学会記事)
- マウスのMycoplasma pulmonis感染に及ぼすセンダイウイルス重複感染の影響
- マウス肺炎の病因学的研究
- 抗生物質処置マウスの腸粘膜における Sallmonella typhimurium 線毛, 非線毛菌の増殖について
- Salmonella typhimurium 線毛, 非線毛株のマウスに対する感染性の再検討
- S. typhimurium の胃内投与によるカニクイザルの実験的腸炎
- 輸入カニクイザル(Macaca fascicularis)のサルモネラ保菌
- Salmonella typhimuriumの線毛とそのマウス腸管定着における役割
- Salmonella typhimuriumのマウスに対する感染性と線毛との関係
- 保菌犬大便に保有されているSalmonella typhimuriumのマウスに対する病原性
- Salmonella typhimurium 経口投与による犬の保菌について
- サルモネラ保菌犬の抗体調査
- 保菌犬の消化管およびリンパ節におけるサルモネラの体内分布
- 258 保菌犬の消化管におけるサルモネラ増殖部位の検討 (公衆衛生学分科会)(第73回日本獣医学会)
- モルモットの溶連菌症 : IV. 口腔・鼻腔・眼結膜の溶連菌叢について
- 肉抽出液を用いた色素試験による豚肉におけるトキソプラズマ感染の摘発
- 腹腔内接種猫におけるトキソプラズマオーシストの形成について
- シスト経口投与後の猫体内におけるトキソプラズマの推移
- 猫における実験的トキソプラズマ症
- トキソプラズマ不顕性感染豚に対する色素試験および血球凝集反応について
- モルモツトの溶連菌症 : III. 溶連菌感染モルモツトの皮膚反応について
- 262 猫における実験的顕性トキソプラズマ症 (公衆衛生学分科会)(第73回日本獣医学会)
- トキソプラズマ不顕性感染に対する色素試験および血球凝集反応の信頼性
- 1 炭疽診断における螢光抗体法応用の可能性について(公衆衛生学分科会シンポジウム)(第71回日本獣医学会記事)
- 161 猫における実験的トキソプラズマ症,特にオーシスト様物体の糞便内排泄について(公衆衛生学分科会)(第71回日本獣医学会記事)
- 251 Toxoplasmaに関する研究 : I. 犬,猫及び人の横隔膜筋肉よりのToxoplasmaの分離について (第61回日本獣医学会記事)
- モルモットの溶連菌症 : II. 自然感染モルモットの症状・病変ならびに分離菌の性状
- モルモットにおけるBordetella bronchiseptica 感染のワクチンによる防御試験
- Brodetella bronchiseptica 感染回復モルモットの再感染に対する抵抗性の獲得
- Bordetella bronchisepticaのモルモット感染実験
- 肉の血清学的鑑別に関する研究
- 35 各種動物肉の血清学的鑑別に関する研究
- 130 ハムおよびソーセージの緑変に関する研究
- 10. Micrococcaceae の分類に関する研究 (第45回日本獣医学会記事)
- 牛の乳房炎に関する研究 : IV.牛の乳房炎の原因について
- 牛の乳房炎に関する研究 : III.乳房由来のMicrococcaceaeおよびその他の菌種の分類について
- 牛の乳房炎に関する研究 : II. 乳房炎牛における乳房内細菌叢について
- 実験ブルセラ症に関する研究 : 雄モルモットの Brucella abortus 感染および各臓器に対する感作の影響