マウスのMycoplasma pulmonis感染に及ぼすセンダイウイルス重複感染の影響
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概要
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ddY系マウスを用いてMycoplasma pulmonis感染に及ぼすセンダイウイルス重複感染の影響を調べた. 肺におけるM. pulmonisの菌数は, 単独感染例では40匹中35匹が10^3CFU/g以下であったのに対して, M. pulmonisとセンダイウイルスの同時感染例では40匹中37匹が10^7CFU/g以上であった. 両病原体のいずれかを2〜6週間先に感染させてもM. pulmonisの増殖促進効果は認められ, 両者の感染の時間差が短かいほどその効果は大きかった. 肺病変は重複感染例で80〜100%発現し, M. pulmonis単独感染例の12%より高率であった. センダイウイルス単独感染例でも80%が肺病変を形成したが, 重複感染例の方が病変は強く, 長期間持続した. 重複感染例におけるM. pulmonisのCF抗体持続期間は単独感染例のそれより長かった. また, センダイウイルスの抗体産生はM. pulmonisの重複感染によってやや抑制された.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1981-02-25
著者
-
今泉 清
国立予防衛生研究所獣疫部
-
斉藤 学
国立予防衛生研究所獣疫部
-
鈴木 映子
国立予防衛生研究所
-
中川 雅郎
国立予防衛生研究所獣疫部
-
木下 邦明
国立予防衛生研究所獣疫部
-
中川 雅郎
国立予防衛生研究所
-
斉藤 学
国立予防衛生研究所動物管理室
-
斉藤 学
国立予防衛生研究所
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