Brodetella bronchiseptica 感染回復モルモットの再感染に対する抵抗性の獲得
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概要
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モルモットにおけるBordetellabronchisePtica感染の経緯を知るために,本菌に汚染したノスートレイ系モルモットの1生産コロニーについて,年余にわたる長期観察を続け,下記の成績を得た.1.生後12~16カ月にわたって毎週,鼻腔検査を続けた120匹のモルモットのうち119匹は,この期間中に少なくとも一度は本菌に感染していた.2.感染したモルモット79匹について,感染後1年以上にわたって観察を続けたところ,このうち10匹は観察期間中,常時あるいぱ間歇的に排菌を続けたが,残りの69匹(87.3%>は,感染後6~54週<多くは7~20週)の間に,呼吸器のいずれの部分よりも,本菌が検出されなくなることを知った.これら69匹の回復モルモットのうち11匹は,その後再感染を受けたが,58匹は観察終了時まで回復状態を維持した.3. 回復したモルモット10匹に,本菌の106または108菌数を経鼻接種したが,2匹を除いては,もはや菌は定着しなかった.2匹のモルモットでは,鼻腔あるいは鼻道より少数の菌が分離されたが,気管や肺への菌の侵入は見られなかった.以上の成績より,本菌に感染したモルモットの大部分は,種々の期間後回復し,その後の再感染に対して強い抵抗性を獲得することがわかった.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1972-08-25
著者
-
今泉 清
国立予防衛生研究所獣疫部
-
中川 雅郎
国立予防衛生研究所獣疫部
-
武藤 健
国立予防衛生研究所獣疫部
-
依田 八治
国立予防衛生研究所
-
武藤 健
国立予防衛生研究所
-
中川 雅郎
国立予防衛生研究所
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