特定育成牧場でのMoraxella bovis感染症の持続発生
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概要
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年間1,300から1,400頭の育成牛を放牧する牧場において2年間にわたり伝染性角結膜炎(IBK)の発生について調査した. 週1回, Moraxella bovis感染症の有無を臨床的に診断し, 感染牛の目およびクロイエバエ(Musca bezzii Patton et Cragg)からM.bovisの分離を行った. 観察期間中, 1991年では10.7%の育成牛が, また1992年では5.3%の育成牛がIBKに感染した. 生化学性状検査およびサザンブロット解析により目拭い液からの8株がM.bovisと同定されたが, クロイエバエから本菌は分離されなかった. プラスミドプロファイル解析により8株すべてが35kbと4.0kbの2種類のプラスミドを保有していた. このことは, 特定のM.bovis株がこの育成牧場に広く浸潤していたことを示している.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1994-06-15
著者
-
品川 森一
帯広畜産大学獣医学科
-
岩佐 光啓
帯広畜産大学畜産環境科学科昆虫学教室
-
岩佐 光啓
帯広畜大・昆虫
-
石黒 直隆
帯広畜産大学畜産学部獣医公衆衛生学教室
-
岩佐 光啓
帯広畜産大
-
岩佐 光啓
帯広畜産大学昆虫学研究室
-
岩佐 光啓
帯広畜産大学畜産科学科
-
品川 森一
(独)動物衛生研究所プリオン病研究センター
-
石黒 直隆
岐阜大学応用生物科学部獣医学課程食品・環境衛生学研究室
-
石黒 直隆
岐阜大学応用生物科学部獣医課程
-
品川 森一
獣医公衆衛生学教室
-
品川 森一
帯広畜産大学獣医公衆衛生学教育
-
石黒 直隆
帯広畜産大学 獣医公衆衛生
-
品川 森一
帯広畜産大学
-
品川 森一
帯広畜産大学畜産学部獣医公衆衛生学講座
-
川田 文子
帯広畜産大学畜産学部畜産環境科学科生態系保護学講座
-
依田 美穂
帯広畜産大学畜産学部畜産環境科学科生態系保護学講座
-
岩佐 光啓
Laboratory Of Entomology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
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