牛用駆虫剤イベルメクチンが牛糞に生息する標的および非標的糞食性ハエ類に及ぼす影響
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概要
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牛用駆虫剤イベルメクチンのポアオン法による投与が, 牛糞に生息する標的および非標的糞食性ハエ類に及ぼす影響について調べた.排糞中のイベルメクチンは, 処理後14または21日まで検出され, その濃度は処理後1または3日目に最大となった.処理された牛の糞において, ノサシバエとキタミドリイエバエの幼虫は14日目ですべて死亡し, 21日目でも蛹化率は減少した.羽化トラップを用いた野外実験において, 処理区でクロイエバエ, ヒメシリアカニクバエ, ツヤホソバエ科, ハヤトビバエ科, オドリバエ科などの発生は大きく減少した.環縫亜目・有額嚢群のハエの発生は, 処理後1, 3, 7日で等しく抑制された.ノミバエ科とヌカカ科の発生数は, 逆に処理区の糞で増加した.処理区において羽化したハエの乾燥重量は著しく減少し, 糞分解活動が抑制された.
- 日本衛生動物学会の論文
- 2005-09-15
著者
-
岩佐 光啓
Laboratory of Entomology, Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine
-
山下 伸夫
東北農研セ・福島キャンパス
-
岩佐 光啓
帯広畜大・昆虫
-
岩佐 光啓
帯広畜産大
-
岩佐 光啓
帯広畜産大学昆虫学研究室
-
岩佐 光啓
帯広畜産大学畜産科学科
-
丸山 真澄
Laboratory of Entomology, Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine
-
中村 絵理
Laboratory of Entomology, Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine
-
山下 伸夫
Livestock Environment Laboratory, National Agricultural Research Center for Tohoku Region, National
-
渡辺 彰
Meat Quality Control Laboratory, National Agricultural Research Center for Tohoku Region, National A
-
山下 伸夫
東北農業試験場
-
中村 絵理
Laboratory Of Entomology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
-
岩佐 光啓
Laboratory Of Entomology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine
-
渡辺 彰
Meat Quality Control Laboratory National Agricultural Research Center For Tohoku Region National Agr
-
岩佐 光哲
帯広畜産大学畜産環境科学科昆虫学教室
-
丸山 真澄
Laboratory Of Entomology Obihiro University Of Agriculture And Veterinary Medicine:(present Address)
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