ウマ胎子生殖腺におけるインヒビンαサブユニットmRNAの発現とその局在
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概要
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妊娠90日目から300日目にかけてのウマ胞子生殖腺におけるインヒビンαサブユニツトmRNAの発現を, ノーザンブロット法により解析した. その結果, 調べたすべての時期のウマ胎子生殖腺で, 1.5 kbの単一の転写産物が発現していることが確認された. 次に, ジゴキシゲニンで標識したウマインヒビンαサブユニットに特異的なアンチセンスcRNAプローブを合成し, in situハイブリダイゼーション法により, 妊娠150日目のウマ胞子卵巣, および妊娠180日目のウマ胎子精巣の凍結切片上におけるインヒビンαサブユニットmRNAの局在を調べた. ウマ胎子卵巣においては, 間質に陽性細胞が認められたが, その分布は瀰慢性であった. 一方, ウマ胎子精巣においては, 大部分の陽性細胞が, 精細管周囲の間質細胞とセルトり細胞に局在していた. しかし, 精細管周囲以外の間質細胞にも, わずかながら陽性細胞を認めることができた. 以上の結果から, ウマ胎子生殖腺内では, インヒビンもしくは, 単量体などのインヒビンαサブユニット関連分子が発現しており, これらの因子がウマ生殖腺内において, 何らかのパラクライン/オートクライン機能を発現している可能性が考えられた.
- 社団法人日本獣医学会の論文
- 1997-07-25
著者
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長谷川 晃久
日本中央競馬会競走馬総合研究所生命科学研究室
-
池田 明弘
東京大学獣医生理学教室
-
長谷川 晃久
Jra競走馬総合研究所生命科学研究室
-
長谷川 晃久
日本中央競馬会競走馬総合研究所
-
宮澤 清志
帯広畜産大学家畜臨床繁殖学教室
-
宮澤 清志
帯広畜産大学 獣医
-
山内 啓太郎
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
東條 英昭
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
高橋 迪雄
味の素(株)健康基盤研究所
-
本道 栄一
山口大学農学部家畜解剖学講座
-
本道 栄一
帯広畜産大学畜産学部家畜解剖学教室
-
平澤 健介
東京大学実験動物学教室
-
菅原 幸博
東京大学大学院農学生命科学研究科実験資源動物科学教室
-
松山 茂実
東京大学獣医生理学教室
-
澤崎 徹
東京大学大学院農学生命科学研究科実験資源動物科学教室
-
舘 鄰
東京大学大学院農学生命科学研究科応用遺伝学教室
-
高橋 迪雄
東京大学獣医生理学教室
-
東条 英昭
Univ. Tokyo Tokyo Jpn
-
東條 英昭
東京大学 大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻応用遺伝学研究室
-
宮沢 清志
帯広畜産大
-
山内 啓太郎
東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医生理学教室
-
山内 啓太郎
東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻応用遺伝学研究室
-
山内 啓太郎
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医生理学教室
-
高橋 迪雄
東京大学
-
舘 鄰
Life Science Institute Mitsubishi-kagaku Co. Ltd
-
Tachi C
Azabu Univ. Sagamihara Jpn
-
舘 鄰
東京大学大学院農学生命科学研究科応用動物科学専攻応用遺伝学研究室
-
高橋 迪雄
東京大学農学生命科学研究科獣医生理学研究室
-
舘 鄰
麻布大学獣医学部動物応用科学科
-
高橋 迪雄
東京大学農学生命科学研究科
-
菅原 幸博
東京大学大学院農学生命科学研究科実験資源動物科学教室:(現)日本ハム(株)
-
宮澤 清志
帯広畜産大 畜産
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