血漿浸透圧上昇時におけるバゾプレッシンのV_1受容体を介した摂食抑制(生理学)
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概要
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絶水を負荷したり高張食塩水を投与すると摂食量が低下することが知られている.本研究においてはバゾプレッシンに焦点を当て,このような血漿浸透圧上昇時に起こる摂食量の低下の機序について検討した.まず,成熟雄ラットにバゾプレッシン(20μg/kg)を腹腔内投与したところ,1時間にわたって摂食量が抑制された.このバゾプレッシンの摂食抑制効果は,V_1受容体拮抗薬(40μg/kg)の同時投与によって阻害されたが,V_2受容体拮抗薬(40μg/kg)によっては影響されなかった.次に,20%NaCl溶液(2 ml/kg)を腹腔内投与したところ,一過的な血漿中バゾプレッシン濃度の上昇と,2時間にわたる摂食抑制が観察された.この20% NaCl溶液による摂食量の低下も,V_1受容体拮抗薬によって阻害された.さらに,第3脳室内にバゾプレッシン(40ng/2μl)を直接投与した場合にも,摂食量が低下した.以上の結果より,血漿浸透圧上昇時に分泌の高まるバゾプレッシンは,脳内のV_1受容体を介して摂食行動を抑制することが示唆された.
- 2004-08-25
著者
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西原 真杉
東京大学大学院農学生命科学研究科・獣医生理学教室
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西原 真杉
東京大学大学院農学生命科学研究科
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西原 真杉
東京大学大学院農学生命研究科 獣医生理学教室
-
西原 真杉
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医生理学教室
-
山内 啓太郎
東京大学大学院農学生命科学研究科
-
池邑 良太
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医生理学教室
-
松脇 貴志
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医生理学教室
-
松脇 貴志
東京大学農学生命科学研究科獣医生理学教室
-
山内 啓太郎
東京大学大学院農学生命科学研究科 獣医生理学教室
-
山内 啓太郎
東京大学大学院農学生命科学研究科獣医生理学教室
-
Nishihara M
Univ. Tokyo Tokyo Jpn
-
Ikemura R
Univ. Tokyo Tokyo Jpn
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