組成別SPM濃度シミュレーションモデルの開発と初冬季高濃度大気汚染への適用(II) : モデルの概要および予備的計算結果
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概要
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光化学反応過程・二次粒子生成を含むSPM主要構成物質の移流拡散モデルを構築して,関東平野に冬季に出現する高濃度SPM現象の再現を試みた。気象データとして局地気象モデル出力値を,また発生源データとしては第I部で開発した発生源モデルを用いた。二次粒子生成モデルは,ガス-粒子平衡モデルによりNH_4NO_3およびNH_4Clを,SO_4^2-形成は光化学反応モデル内でSO_2とOH・の気相反応のみを考慮,二次OCについては簡単なパラメタリゼーションによりNMHC濃度計算値から推定した。各成分濃度の計算値は,1994年12月23〜25日に野外集中観測が実施された東京都神田・府中,埼玉県浦和・熊谷,茨城県つくばにおける測定値によって検証した。計算された各成分濃度は,都心部にある神田・浦和・府中においては,経時変化・濃度レベルともに概ね良い再現性を示したが,郊外部にあたる熊谷・つくばにおいては計算値が実測値を大幅に下回る場合が多く,発生源モデル・気象モデル等の改善の必要性が示唆された。
- 社団法人大気環境学会の論文
- 2002-09-10
著者
-
兼保 直樹
産業技術総合研究所
-
守屋 岳
財団法人日本気象協会
-
守屋 岳
日本気象協会
-
白川 泰樹
(財)日本気象協会
-
吉門 洋
産業技術総合研究所
-
近藤 裕昭
産業技術総合研究所
-
鈴木 基雄
日本気象協会首都圏支社
-
白川 泰樹
日本気象協会首都圏支社
-
兼保 直樹
資源環境研
-
兼保 直樹
産総研
-
近藤 裕昭
(独)産業技術総合研究所環境管理技術研究部門
-
鈴木 基雄
財団法人日本気象協会:財団法人気象業務支援センター
-
鈴木 基雄
日本気象協会 首都圏支社 調査部環境調査課
-
兼保 直樹
産業技術総合研
-
近藤 裕昭
産業技術総合研
-
白川 泰樹
日本気象協会
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