軽自動車のモデルチェンジの構造化 : 軽自動車のデザインに関する研究(2)
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概要
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本研究は, 軽自動車を対象に, モデルチェンジの構造化と次期軽自動車をシミュレートするシステムの構築を行ったものである。本研究では, 1977年以降の830の軽自動車のデータを利用しシステムの構築を試みた。モデルチェンジの構造では, 「社会環境」「クルマ環境」「当車」に関する99項目と, 「評価」に関する8項目を設定した。これらの項目をニューラル・ネットワークを用いて構造化した結果, 「評価」について推論可能なモデルが構築できた。さらに, 本研究では, 次期軽自動車をシミュレーションするシステムを遺伝的アルゴリズムを用いて構築した。本研究では遺伝的アルゴリズムを用いることで, 先に構築したモデルチェンジの構造をそのまま利用している。このシステムによる次期軽自動車のシミュレーション結果は, 今後の軽自動車の方向性として妥当性のある結果を得た。またこのシステムは, 専門家からも高い評価を受け, 軽自動車の商品企画やデザインにおける支援するシステムと成りうることを確認できた。
- 日本デザイン学会の論文
- 1997-05-31
著者
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古屋 繁
拓殖大学工業デザイン学科
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渡辺 誠
千葉大学
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古屋 繁
拓殖大学
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シャクルトン ジョン
千葉大学
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釜池 光夫
三菱自動車工業(株)
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シャクルトン ジョン
千葉大学大学院
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川崎 晃敬
三菱自動車工業(株)
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釜池 光夫
千葉大学
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