本邦各地産チャバネゴキブリの殺虫剤抵抗性の比較
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概要
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本邦各地のチャバネゴキブリの殺虫剤抵抗性発達の実態を探る目的で, 東京, 埼玉(川口, 大宮), 横浜, 名古屋, 大阪, 和歌山(和歌山, 白浜, 勝浦), 徳島などの諸地域から採集したコロニーについて, 基準量散布の濾紙面接触法とトピカル・アプリケーション法とによつて実験をおこない, 次の結果が得られた.1.調査したチャバネゴキブリのほとんどがdieldrinに強い抵抗性を有し, 0.25g/m^2の厚生省基準量に7日間継続接触させても, 雌のknock down率は50%に達せず, その10倍量の2.5g/m^2でも50%に達しないものがいくつも認められた.これらは, dieldrinのトピカル・アプリケーションにおいても, 雌の7日後のLD_<50>値で100microgram以上(感受性系統の370倍以上)を示した.2.Dieldrin抵抗性のこれらのコロニーは, また, γ-BHCとchlordaneに対する(LD)_<50>値も大きく(感受性系統に比べて, 雌でそれぞれ, 約20倍, および約60倍), 3薬剤間に交差抵抗性が認められた.3.塩素系薬剤に抵抗性を示す各コロニーも, fenitrothion (Sumithion), diazinonなどの有機燐剤に対する交差抵抗性はほとんど認められなかつた.
- 1966-10-31
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