幼若ホルモン methoprene ならびにその徐放製剤 A に対する蚊幼虫の発育段階における感受性の変化について
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
Lethal effects of a juvenile hormone analogue, methoprene (ZR-515[○!R]), and its slow-release formulation A (SR-10[○!R]), were tested on larvae and pupae of Culex pipiens pallens and Culex tritaeniorhynchus at different developmental stages. Methoprene, which contains more than 90% of the active component, was emulsified with 0.03% (w/w) Tween 80 and 5% alcohol solution. Certain amount of the diluted emulsion or slowrelease formulation A, was stirred into glass jars containing 200ml of distilled water and 30 mosquito larvae or pupae at the particular developmental stage. Minute amount of brewered yeast was added as a food. The temperature was maintained at 25℃. The individuals which failed to moult into normal pupae or adults were counted every day until all survived larvae became adults. EC_<50> values of methoprene against Culex pipiens pallens were 0.03ppm at late 3rd instar, 0.02ppm at late 4th instar, 0.0006ppm at pharate pupal stage and 1.0ppm at one-day-old pupae, respectively. The lethal effect of slow-release formulation A to C. pipiens pallens larvae proved to be more potent than methoprene perse, but not to pupae. Almost the same figure was found in the experiments on Culex tritaeniorhynchus. The phenomenon that the susceptibility to the compound increases gradually toward the pupation and decreases drastically after the pupation was in accord with the theory on the secretion and action of juvenile hormone in the physiological and endocrinological studies.
- 日本衛生動物学会の論文
- 1974-09-15
著者
関連論文
- 5 トコジラミ刺症の4症例(ワークショップ「診療所で遭遇する衛生動物疾患」,第58回日本衛生動物学会東日本支部大会講演要旨)
- 70 トコジラミの集合フ***モン、その生物学的検討
- 合成幼若ホルモン, methoprene および hydroprene のコロモジラミならびにトコジラミに対する殺卵効果について
- 14 コロモジラミに対する合成幼若ホルモンの致死効果(第 2 報)
- 合成幼若ホルモン類似体のコロモジラミに対する致死効果
- 85 トコジラミの集合フェロモン : I Bioassay の検討
- 22 トコジラミの胚に対する合成幼若ホルモンの致死作用
- 昆虫ホルモンの動態-2-エクダイソンの生成,分泌およびその作用
- 昆虫ホルモンの動態-1-幼若ホルモンの生成,分泌およびその作用
- エクジソンの生合成(内分泌学)
- 36 前胸腺によるエクダイソンの生合成
- 前胸腺ホルモンの生合成(内分泌)
- 4 大学生物系教官の参加への問題提起
- 幼若ホルモン methoprene ならびにその徐放製剤 A に対する蚊幼虫の発育段階における感受性の変化について
- 11 Culex 属の数種の蚊の羽化後の行動について
- 15 蚊幼虫の発育段階による幼若ホルモン ZR-515 に対する感受性の変化について
- 13 幼若ホルモン類似体の分子構造と活性との関係における一考察
- 合成幼若ホルモン類似体のアカイエカ幼虫に対する致死効果
- 65 越冬中のコガタアカイエカ雌の卵成熟に対する幼若ホルモンと脳の作用
- 14 越冬蚊に対する juvinile ホルモンの影響
- Culex 属の数種の蚊の羽化後の行動について (第 2 報)(第 21 回大会講演要旨)
- コガタアカイエカの遠距離飛翔(第 20 回大会講演要旨)
- Culex 属の数種の蚊の羽化直後の行動について(第 19 回大会講演要旨)
- ツメトゲブユ幼虫の殺虫剤抵抗性
- チカイエカの越冬について (予報) (第 18 回大会講演要旨)
- 浄化槽に発生するチカイエカの駆除実験(第 17 回大会講演要旨)
- 浄化槽内に生育するチカイエカの駆除特に槽内微生物相に対する影響について
- ある浄化槽におけるチカイエカ発生の周年調査
- チカイエカ成虫の鑑別法について(第 16 回大会講演要旨)
- CSMA 系イエバエと高槻系イエバエの交雑実験による domestica-vicina 問題の考察
- 衛生害虫に対する殺虫剤残留噴霧の再検討 : 第 3 報 イエバエに対する Sumithion および Dipterex の効果について
- 東京営林署猿江貯木場における蚊の調査と駆除実験
- ある浄化槽におけるチカイエカ発生の周年調査(第 15 回大会講演要旨)
- 72 高齢者施設での疥癖に対するイベルメクチンの治療効果
- 熊本県下の 1961 年ポリオ流行時に行なつたハエ・ゴキブリなどからのポリオウイルス分離成績
- 1961 年熊本県下のポリオ流行時に行つたハエ・ゴキブリなどからのポリオウイルス分離成績(第 14 回大会講演要旨)
- 9 蚊の唾液腺特異的イムノグロブリンと刺咬による皮膚反応との関係について
- 埼玉県下で採集されたイエバエの殺虫剤抵抗性について
- 成虫原基の発達と分化におよぼすエクジステロンの影響(内分泌)
- ニクバエの器官培養の一方法
- 成虫原基の発達と分化(内分泌)
- 221 JH関連化合物の蚕幼虫に対する活性と構造の関係
- 3. Juvenile Hormone(幼若ホルモン)(内分泌機構の進化)
- エクジソンの生合成(内分泌)
- 72 二施設における疥癬の集団発症とその治療
- 疥癬--とくに老人医療の問題を巡って
- B27 老人福祉施設における疥癬の現況
- 65 最近経験した疥癬の集団発症について
- 105 ニクバエの囲蛹殻形成ならびに蛹化に対するアザディラクチンの作用
- 編集者へのてがみ : 衛生動物学会の発展を願って
- 昆虫の成長と内分泌制御 (第1回昆虫機能シンポジウム記録集--昆虫機能研究の動向と展望-1-昆虫の成長と生体防御)
- 61 ニクバエ環状腺のエクジソン分泌活性と脳の調節作用
- 中国の昆虫研究所をたずねて(海外だより)
- 11 センチニクバエ胚由来細胞の長期培養
- 83 培養昆虫細胞に対する昆虫ホルモンおよび類似体の影響第 1 報
- 室内条件下におけるアカイエカおよびコガタアカイエカに対する PH 60-40 の致死効果
- 12 ハエはいつ変態するか
- 衛生害虫に対する殺虫剤残留噴霧の再検討 : 第 1 報イエバエに対する DDT, γ-BHC 及び diazinon の効果について
- 残留噴霧の再検討, 山小屋を利用した野外実験について(第 14 回大会講演要旨)
- 幼若化ホルモンの分泌と作用
- ニクバエの前蛹期におけるエクダイステロンの吸収と分解(内分泌)
- エクダイソンの分泌, 呼吸, 分解について(内分泌・生化学)
- 東京都内に於ける蠅の越冬蛹の調査予報
- 76 Dimilin のアカイエカ, コガタアカイエカ幼虫に対する致死作用
- 衛生害虫における昆虫ホルモン分泌の理論と応用
- カイコ翅原基のエクダイソン反応能と細胞周期(発生学)
- ハエ幼虫の令によるエクダイソン不活化能の変化(一般講演)
- 27 ニクバエの蛹化におけるエクダイソンの作用の可逆的蓄積について
- 本邦各地産チャバネゴキブリの殺虫剤抵抗性の比較
- 無吸血生殖イエカいわゆる "molestus" の研究 : 第 1 報東京において初冬期に活動するイエカについて
- 衛生害虫に対する殺虫剤残留噴霧の再検討 : 第 2 報イエバエに対する各種有機燐剤の効果について
- 東京都猿江貯木場における蚊の調査と駆除実験(第 15 回大会講演要旨)
- 初冬期に吸血活動するイエカについて(第 14 回大会講演要旨)
- 不快昆虫の新顔オオワラジカイガラムシ
- タイプ室のゴキブリ
- CSMA 系イエバエと高槻系イエバエの交雑実験について(第 11 回大会講演要旨)
- ドクガ Euproctis flava 幼虫の相変異発現に関するその後の知見 (第 10 回大会講演要旨)