焦点調節を補償する立体表示3DDAC(3D Display with Accommodative Compensation)の提案
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概要
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疲れない立体表示の実現を目的に, 両眼視差方式の利点を活かし, その欠点を改良した新方式3D DAC : 3D Display with Accommodative Compensationを提案した.その原理は, 観察者の注視点を検出して, その注視点の奥行位置にディスプレイ面を移動するものである.実現のための要求条件は, リアルタイムで注視点が検出できることと, リアルタイムでディスプレイ面が移動できることであり, 注視点検出に関しては, 眼球移動のない場合とある場合の2つについて, ディスプレイ移動に関しては, 虚像を用いる場合と実像を用いる場合の2つについてそれぞれ検討した.その結果, 現時点で具体的にインプリメントできる構成として, 注視点を視野中央に固定し, ディスプレイ面の虚像を移動させる構成の実験機を試作した.試作ディスプレイに立方体がスクリーン面より飛び出したCG立体画像を表示して従来方式と比較した結果, 本方式では飛び出した物体がよりシャープに見えること, および左右画像の融像が容易になることが確認できた.
- 社団法人映像情報メディア学会の論文
- 1996-05-20
著者
-
岸野 文郎
株式会社ATR通信システム研究所
-
志和 新一
株式会社ATR通信システム研究所知能処理研究室
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志和 新一
Atr通信システム研究所知能処理研究室
-
大村 克之
株式会社ATR知能映像通信研究所
-
大村 克之
ATR知能映像通信研究所
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