利得帯域拡大による面発光レーザ素子の温度特性の改善

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概要

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面発光レーザ素子は、二次元光機能インターコネクションに用いる光源として注目を集めている。こうした面発光レーザ素子には、素子の同時駆動や環境の変化にともなう温度上昇(前者から30℃の上昇、後者から室温〜50℃の変化、合わせて室温〜80℃程度の温度変化が予測される)に対しても、つねに安定した光出力を提供する性能が要求される。しかしながら、面発光レーザ素子では、利得ピークと共振ピークとが温度上昇に対して各々異なった動きを示す。そのため、室温で両者が一致し良好な光出力が得られていても、温度上昇時には、共振ピークが利得帯域を外れてしまい、素子特性の劣化を招いていた。そこで、我々は利得帯域の拡大を図ることで、共振ピークが利得帯域内にある温度領域を広げることを提案、検討した。今回、利得帯域拡大を図った素子について測定と計算の双方を行い、その有効性を見いだすことができた。また、さらに利得帯域を拡大するための設計方針を示せたので報告する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1994-09-26

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