選択成長を用いたn-GaN基板上InGaN MQWリッジ型LDの作製 (<小特集>窒化物・青色光半導体)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
現在報告されている窒化物レーザダイオード(LD)の多くは、ドライエッチング法により形成したリッジ型構造を採用している。この構造においては、横方向の屈折率段差が大きく、リッジを形成する際のエッチング深さにより横モード特性が大きく変化するため、ウェハ面内で均一な特性を得るのが一般に難しい。今回、この問題を解決するために、リッジ形状の制御性に優れた選択成長法を用いてRiS(Ridge by Selective re-growth)型窒化物半導体レーザを作製したので報告する。作製したRiS型LDでは、40mW以上の高出力時まで単一横モードを保つことが実験的に検証された。また、90℃直流電流条件下で30mW以上の光出力を出すことに成功した。これらの評価結果から、RiS型LDは量産性の高い実用的な窒化物LDとして有望な構造と考えられる。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2001-06-08
著者
-
水田 正志
Nec光・超高周波デバイス研究所
-
水田 正志
Nec光・無線デバイス研究所
-
笹岡 千秋
NEC光・超高周波デバイス研究所
-
荒木田 孝博
Nec光・無線デバイス研究所
-
倉本 大
NEC光・無線デバイス研究所
-
木村 明隆
NEC光・無線デバイス研究所
-
仁道 正明
NEC光・無線デバイス研究所
-
笹岡 千秋
Nec光・無線デバイス研究所
関連論文
- n-AlGaN/GaNにおける低温アニールTi/Alオーミックコンタクト
- 利得帯域拡大による面発光レーザ素子の温度特性の改善
- C-10-8 FP電極による高出力FETの界面電荷変調
- Electroreflectance法によるGaAs-MIS界面評価
- FIELO-GaN基板上InGaN量子井戸の光学特性
- FIELO-GaN基板上InGaN量子井戸の光学特性
- 35V動作高出力FPFET
- 35V動作高出力FPFET
- 35V動作高出力FPFET
- 新構造GaAs高出力FPFET
- ODMRによる半導体中の局所点欠陥評価
- GaAs MESFET耐圧へのパッシベーション界面ストイキオメトリの影響
- 選択成長を用いたn-GaN基板上InGaN MQWリッジ型LDの作製 (窒化物・青色光半導体)
- 「ヘテロエピタキシーと界面構造制御」小特集にあたって
- n-AlGaN/GaNにおける低温アニールTi/Alオーミックコンタクト
- 量産に適した青紫色半導体レーザ(RiS-LD)の開発(進展する窒化物半導体光・電子デバイスの現状,及び一般)
- 量産に適した青紫色半導体レーザ(RiS-LD)の開発(進展する窒化物半導体光・電子デバイスの現状,及び一般)
- ハイドライドVPE,MOVPEによるGaN ELO成長(III族窒化物半導体の結晶成長はどこまで進んだか)
- III-V族化合物半導体気相成長プロセスの解明 - 実験とシミュレーション -
- ALE成長とデバイス
- 技術開発 青紫色GaN系レーザダイオード (ストレージソリューション技術特集)
- 22aB7 FIELO技術を用いたGaN結晶の低転位化(気相成長II)
- 結晶成長はどこまでミクロに制御できるか (極限技術と応用物理特集号) -- (材料技術の極限)