立体提示におけるタイトル文字の奥行位置の検討(多次元信号処理とその応用・実現論文小特集)

概要

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2眼式立体ディスプレイに, 立体図形とタイトル文字を同時に提示するとき, 画面全体が最も見やすいタイトル文字の奥行位置を検討した.図形を回転させて提示する動画を対象に, 提示する図形の種類や表現モデル, 図形の奥行位置, 回転速度の条件を変化させて, 画面が最も見やすいタイトルの位置を主観評価実験により測定した.提示画像の平均的な奥行量をあれわす場所を, 深さ平均位置として定義し, 実験結果と比較した.その結果, ソリッドモデルで表現された図形を提示した場合には, 画面の見やすいタイトル文字の位置が, 深さ平均位置と良く一致することを示した.また, ワイヤフレームモデルで表現された図形を提示した場合には, 見やすいタイトル文字の位置が, 同じ図形をソリッドモデルで表現して提示した場合の深さ平均位置と一致することを示した.更に, 見やすいタイトル文字の位置は, 図形の回転速度が20deg./sと80deg./sの場合で差がなく, 回転速度の影響を受けないことを示した.
2000-12-25