窓函数を用いた時系列データの高精度補間
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概要
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サンプリング定理と窓函数を組み合せた補同法「窓函数法」を提案する. この方法においてはフィルタの設計は不要である. 補間誤差発生原因は入力信号に対して時間制限された窓を乗ずることによる折返しひずみである. 高精度補間を可能にする条件は連続函数でかつ, サイドローブにおけるスペクトル減衰の大きな窓を用い, 補間時点における窓函数値が1となるように窓を規格化し, メインローブ幅を最適に設定することである. 他の補間法と補間精度を比較すると, Kaiser-Besscl窓を用いた場合, 「フィルタ法」(フィルタによって不要イメージ成分を除去する従来法)とほぼ同じであるが, 「最小RMS誤差法」(理論限界)よりやや劣る. しかし同じ補間精度を得るための入力信号データ数はこれより10%多い程度であり, 所要補間精度を得るための演算時間という観点からは最適に近いといえる. 補間に必要な係数の算出は基本的には単なる代入計算で済み, 高次のフィルタの設計(フィルタ法)や悪条件の連立方程式の求解(最小RMS誤差法)を回避できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1999-08-25
著者
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