[hhk]方向を向く量子細線における光学的異方性
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概要
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量子細線光デバイスの特性において重要な要素となる光学的異方性は、物質の価電子帯の異方性を考慮すると、量子細線の結晶学的方位に依存して変化する。そこで、任意の[hhk]方向を向く量子細線について光学的異方性の計算を行った。その結果、細線方向の偏光に対する光学行列要素は細線方位にあまり依存しないが、細線に垂直な偏光に対するそれは細線方位に大きく依存することがわかった。また、細線断面が円であっても、一般に細線に垂直な面内で光学的異方性が生じることがわかった。この面内異方性は[110]、[112]方向を向く量子細線で特に大きい。これらの結果より、細線に垂直な偏光の関係する量子細線光デバイスでは、価電子帯の異方性の効果を考慮した構造の最適化が重要となることがわかった。
- 1994-12-14
著者
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碓井 彰
Nec光・超高周波デバイス研究所
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山口 敦史
金沢工大 ものづくり研
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山口 敦史
日本電気基礎研究所
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碓井 彰
日本電気基礎研究所
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碓井 彰
古河機械金属株式会社研究開発本部ナイトライド事業室
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