難聴児・健聴児対教師会話音声における無声化母音の特徴
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概要
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難聴学級教師が難聴児に対して聴覚特性を補償する様な語りかけを行なうかどうかを、無声化が起きる環境での母音に対して検討し、以下の結果を得た。1)アクセント核を置いた語頭音節では、対健聴児音声>対難聴児音声、朗読音声>対難聴児音声の順で有意に無声化率が低かった。2)語中の, ki/では1名の教師を除くすべての教師において難聴児に対する無声化率は有意に低かった。音節の長さと無声区間長の関係を調べると、7教師中4名で対健聴趣音声より無声区間長は短かった。3)キャリアフレーズでも、朗読音声対健聴児音声対難聴児音声、の順に音節長が増長し、ターゲットとなる単語の前の無音区間が延長した。以上の結果は、教師が完全な無声化を防ぐように積極的に構音していること、難聴児の音声知覚特性を補うような発話をしていることを示唆している。
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-03-18
著者
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