瞬時周波数に基づいたイベント同期型正弦波モデルについて

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概要

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本報告では、声門閉止に同期した正弦波モデルによる音声分析合成システムについて紹介する。本システムにおいて、正弦波成分は、線形周波数軸上で等間隔に配置されたフィルタの中心周波数からその出力の瞬時周波数への写像を利用して、イベントに同期したタイミングで推定される。入力信号中に含まれる正弦波成分の周波数は、対応する周波数領域での安定な不動点から求められる。また、wavelet変換に同様な不動点モデルを適用した頑健な基本周波数抽出法も併せて用いられる。イベントの検出とその特徴付けは、群遅延の同様な不動点の分析に基づいている。この手法により、声門閉止のようなイベントの精密な時刻推定と広がりの推定が可能となる。これらは、正弦波軌跡の接続機構と組み合わされ、提案する正弦波モデルの重要な部分を占めている。本モデルは、高品質の音声合成が可能であるばかりではなく、音声以外の音響信号にも応用が可能である
2001-05-18

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