聴覚実験による音声と他の音の弁別に関する調査

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概要

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人間の聴覚において音声と他の音とを聞き分けることは難しいことではない。我々はこの点に着目し、聴覚における音声・非音声の弁別について調査している。単語や文章では音声・非音声の判定時に文脈情報による影響が現れる可能性があるため、本報告ではコンテキストによる情報を含まない音素レベルでの音声・非音声の弁別について調べることとし、母音から切り出した音素片、及び楽器音等から切り出した非音声音素片について最小可聴値の測定を行なった。そして各音のラウドネスを計算し、感覚としての音の大きさと最小可聴値との関係を調べた。その結果、この視点においては聴覚は音声を特別に知覚していないことが分かった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1995-05-26

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