束群に基づいたセキュリティ・モデル

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概要

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Bell and LaPadulaモデルのアクセス規則(*-property)では、セキュリティ・レベルが上位の情報へはAPPENDのみ下位の情報はREADのみが許可される。この制限により特定の一人のユーザは情報を任意の低いレベルから任意の高いレベルへ動かせず、可用性が悪くなる原因となっていた。本論文では束群をベースとし次の(1)(2)を満たすセキュリティ・モデルを提案する。(1)セキュリティ・レベル集合に群を定義し、群の剰余類展開を利用して情報とユーザを分類する。群の剰余類の代表元をグループ代表者のレベル、部分群の要素を情報とユーザのレベルとする。(2)束によって情報伝播順序を表わす。これによって*-propertyの可用性を高めることが可能になった。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-10-26

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