代数的モデルに基づくパイプライン型プロトコルプロセッサのスループット解析
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概要
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近年,FDDI等の高速データ通信において,高スループットを得るために,パイプライン型プロトコルプロセッサが注目されている.本論文では,そういったプロトコルプロセッサにより得られるスループット特性を解明する.本モデルにおいては,プロトコルのパラメータとして,パケット長と,プロトコルヘッタ長を用い,プロトコルプロセッサのパラメータとして.ステージでの処理時間と.パイプラインステージ間を接続するFIFOチャネルの伝送容量を用いる.更に,パケットの分割/組立てや分離/連結も考慮に入れる.モデルの応用例として,FDDI,LLCクラスI,IPおよびTCPを実現するための理想的なパイプライン型プロセッサのスループットを計算する.更に,文献(1)と(2)とで報告されているプロトコルプロセッサのスループットを表す式が本論文で得られる式の一つの例であることを示す.本モデルを用いることによって,パイプライン型プロトコルプロセッサの設計に際して,目標となるスループットを達成するために,プロセッサの各パラメータをどのような目標値にすればよいかをあらかじめ知ることができる.また,逆に,実際に測定されたスループットからそのプロトコルプロセッサの各パラメータを得ることができる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1993-08-25
著者
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