事象関連電位を用いた記憶に関する基礎的研究

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概要

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我々は, 近時記憶と事象関連電位P300との関連を調べるためにオドボール課題を改変した新しい課題を開発した.これは, 被験者に1.5秒毎に4個の刺激(S1, S2, S3, S4)を1組として呈示し, S1とS4, S2とS3を一対と見なし, S3がS2と異なる時およびS4とS1が異なる時にS3とS4の後にボタン押しを行わせた.S3刺激後のP300は, S2とS3が異なる時, すなわち標的刺激の時の電位がS2とS3が同じ時よりも大きくなり, 普通のオドボール課題と同じ結果であった.一方, S4刺激後300〜400msに出現するP300は, S3≠S2およびS4=S1の時又はS3=S2およびS4≠S1の時に大きな振幅となり, 通常のオドボール課題の結果とは異なっていた.また, このP300は頭皮上前頭葉に優位に出現した.
2001-01-19

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