MRIからの脳実質の自動抽出法

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概要

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X線CTの三次元像が実用化され、脳実質の幾何学的位置や形状を把握することが可能となった現在では、次の段階として、軟部組織をコントラスト良く映像化できるMR画像を対象とした三次元像の実用化が要求されている。しかし、MR画像においては、その抽出処理の困難さが、この実用化を妨げる大きな要因となっている。本研究では、MR画像を対象としたその抽出処理の自動化を目的とし、奥、渡辺らにより導入されたClumsy Painter法を改良した自動抽出法を提案する。その際、複雑度を定量化するパラメータとして、脳輪郭形状のフラクタル次元を導入することで、抽出もれ・はみ出し抽出を消減することが可能となった。また、脳実質を含む全スライスについて、自動抽出処理を行ない、総合的に90%以上の軸出精度を得ることができた。
社団法人電子情報通信学会の論文
1993-06-25

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