合成脂質膜の透過光特性に基づく化学量計測に関する基礎的検討

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概要

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本研究は、合成脂質膜の光学的特性の一つである膜透過光の時間特性が様々な味溶液に対して異なる応答を示すことに着目し、この特性と味溶液に含まれる様々な化学量との関連づけを目的としている。本報では、高濃度のカルボン酸を用いた味物質の種類との関係、及び強電解質である塩化ナトリウムと塩酸を用いた溶液の濃度との関係について実験的に検討した。その結果、この特性の過渡領域と定常値との対比などから、特性に影響を与える因子が味溶液中の分子の構造やイオンであることを見いだした。さらに、この特性を時間、濃度、出力の3軸を用いた立体曲面で表現することで、種類などの重要な情報の判別が可能になると考えられた。
1997-11-07

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