VDT周辺におけるEM環境への音の非線形高次相関効果

概要

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近年、ITE群の普及、高速化、低電力化、集積化と共に、それらから放射される電磁波に曝され今や時間、空間的にすっかりとり囲まれるようになった。機器間は勿論人体への影響においても、個々に於いてでなく、実稼働環境下で、できるだけ累積的かつ相乗的影響を評価すべき必要性に迫られてきた。このためには、まず最初に、互いの相関情報を出来る限り高次へと深く知ることが重要である。しかしながら、現象がもともと非ガウス分布形状で揺らぐことを配慮し、通用の線形ときに非線形の回帰関数を用いる標準的分析法のみによってこれら多様な相関を見い出すことは到底困難である。本論文では、その具体化として、まず2変数間の結合確率分布関数に関する統計的エルミート級数展開表示から導出される条件付確率分布関数を基盤として、階層的に評価できる新たな相関抽出の一試みを提案する。提案した方法は、音響を中心としてVDTから漏洩した電磁波・光との相関観測に適用して有効性の一旦確認した。
一般社団法人電子情報通信学会の論文
2000-11-17