レベル量子化・暗騒音混入・推定アルゴリズムの差異に基づく残響場の二種評価法

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概要

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暗騒音が混入する実環境下での残響時間推定問題を取り上げ、新たな観点による計測のモデル化や、雑音と信号間の独立性に基づく評価規範を導入して、特に異種の2パラメータ推定法を提案する。第1の手法として、室内音響における残響方程式に物理的意味を明示できる直接差分演算を導入し、残響パラメータに対し線形関係をもつ近似解をまず求める。さらに、計測時に同時混入する暗騒音に対してBayes定理に基づく既発表の一般化推定手法を適用して、時々刻々S/N比が変化する状況下でも対処可能な残響時間の逐次推定アルゴリズムを導出した。また、第2の手法では、相互情報量尺度をまず導入し、任意の騒音が混入する中、やはり時々刻々S/N比が変化する状況下でも対処可能な残響時間の推定手法を提案した。最後に、室内音響における残響時間推定の実問題に適用し、試験信号と同一周波数範囲をもつ暗騒音混入下での残響時間測定を行い、本手法の有効性の一端を実験的にも検証した。
社団法人電子情報通信学会の論文
2000-11-17

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