有限の振幅変動に整合した音環境評価と幹線交通騒音への適用

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概要

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環境騒音の変動域は、実際には有限のレベル範囲であり、また、計測器には有限レベルの一定レンジが存在している。本研究では、このような有限のレベル変動域に整合した音環境に対する評価手法を、静的と動的の2つの立場から提案している。具体的には、幹線交通路周辺の音環境評価を目指し、基準地点での騒音観測値から評価地点における騒音レベル分布を予測するための静的手法をまず導出している。次に、外来雑音の混入下で対象騒音の変動波形を推定するための動的手法について考察した。その際、レベル変動域の有限性にも対応できるようヤコビ多項式の導入の下、低次および高次の各種統計情報に関し、公知の最小自乗法を適用することにより、対象騒音を評価するための信号処理法を理論的に導出した。さらに、本手法を実音環境における幹線交通騒音に適用して、その有効性の一端を実験的にも検証している。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-11-11

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