EA2000-14 帯域分割型ICAとビームフォーミングを利用したブラインド音源分離
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概要
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本論文では, 帯域分割型の独立成分分析(ICA)とビームフォーミングを用いたマイクロホンアレーによる新しいブラインド音源分離手法について述べる.提案アレーシステムは, (1)音源の到来方位推定を備えた帯域分割型ICAに基づくブラインド音源分離部, (2)推定音源到来方位に基づく死角制御型ビームフォーミング部, (3)アルゴリズムダイバーシチに基づく前述(1)及び(2)の統合部, の3セクションから構成される.この技術により, ICAにおける最適化での低収束問題を解決することが可能となる.本手法の有効性を確認するため, 様々な残響環境下における信号分離及び音声認識実験を行った.信号分離実験の結果, 無残響環境にて18dB, 残響時間が150msec及び30msecの残響環境にてそれぞれ8dB及び6dBの雑音抑圧性能が得られた.これらの性能は, 単なるICAに基づくBSS及びビームフォーミングによるものよりも優れていた.また音声認識実験の結果, 従来のICAに基づくBSS手法と比較して, 全ての残響環境下において提案手法による認識率の改善が確認された.
- 2000-06-23
著者
-
板倉 文忠
名古屋大学
-
猿渡 洋
奈良先端科学技術大学院大学
-
鹿野 清宏
奈良先端科学技術大学院大学
-
武田 一哉
名古屋大学
-
栗田 悟史
名古屋大
-
栗田 悟史
名古屋大学大学院工学研究科
-
武田 一哉
CIAIR
-
鹿野 清宏
CIAIR
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