係数対称性を用いた可変非整数遅延 FIR フィルタの設計(信号処理及び一般)

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概要

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可変非整数遅延(Variable Fractional-Delay : VFD)ディジタルフィルタはディジタル通信における受信側での受信信号の時間ずれの調整と離散時間信号の補間に有用である。本論文では、我々は可変非整数遅延FIRフィルタの係数対称性を証明し、それに基づく新しい重き付き最小自乗(Weighted Least-Squares : WLS)設計法を提案する。可変周波数応答の重み付き自乗誤差の導出にマクローリン級数展開を用いることにより、周波数ωとVFDパラメータpを離散化せずに閉じた形の誤差関数およびVFDフィルタ係数の最適解を導出することができる。従来のWLS設計法と比べ、本設計法を用いれば半分のフィルタ係数で高精度なVFDフィルタの設計が可能となる。
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-01-14

著者

〓天波
東邦大学理学部情報科学科

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